【ネットワーク】VMWare上仮想ディスクへのデフラグ
シンプロビジョンのディスクに対しては、必ずしもデフラグを実施すべきではない。
ディスクプロビジョニング
仮想ディスクに対するストレージの割り当ては単純ではない。
この割り当てのことをディスクプロビジョニングと呼ぶが、VMWare では主に以下2つの方式がある。
①シックプロビジョニング
②シンプロビジョニング
①では仮想ディスクの作成当初より、ディスクサイズ分のストレージが消費される。
一方②では、作成当初は使用領域のみストレージが消費され、その後使用量の増加とともにストレージ消費量が拡張する。
例えば、当初使用領域20GB、サイズ100GBの仮想ディスクを作成するとする。
①の方式では、ディスク作成時点でストレージは100GB消費される。
一方②では、当初はストレージを20GBのみ消費し、ディスク使用量の増加ともに、ストレージ上の領域が拡張される。
シンプロビジョニングの機能を使えば、実ストレージサイズを超える仮想ディスクを作成することができる(詳細は割愛)。
シンプロビジョニングディスクへのデフラグ
シンプロビジョニングディスクにおいては、ストレージの消費量を設計上意図的に抑えていることがある。
このディスクに対し、ゲストOSの機能でデフラグを実施すると、ストレージ使用領域が意図せず拡張される。
加えて、実行後は縮小せず拡張されたままとなる。
ゲストOS上の各ディスクの実体は、ホストOS上VHDファイルであるため、
ゲストOS内でデフラグを実行してもこのファイル内での処理となる。
物理的な配置の最適化には、ホストOS上の仮想ハードディスクの最適化を実施する方が一般的である。
参考
シンプロビジョニング と シックプロビジョニング の違い - VMware - Project Group
@IT:Windows TIPS -- Caution:仮想ハードディスクのデフラグに注意